保険集団指導講習会 令和5年度
2024年01月28日
保険集団指導講習会とは?
健康保険を適切に利用するため定期的に千葉県柔道整復師会館にて行われる保険請求に関する講習会です。健康保険の請求は柔道整復師にとって国に認められた権利です。我々、柔道整復師は保険請求の仕組みをきちんと知っておく必要があります。
保険の仕組みを知らないとか、曖昧なままに請求を続けていると、その柔道整復師が提出する保険請求自体に疑義を持たれるようになります。返戻が多くなりついには保険者から呼び出しされたり保険資格停止など厳しい処分を受ける事になります。
しっかりと学んで
保険請求の近況について
今回の保険集団指導講習会で冒頭、保険部長である細谷副会長より最近の保険請求事情が説明されました。保険者は照会を強化しているので返戻があったとしても必ず再請求をするように呼びかけられました。
オンライン資格確認について
次に保険部員の奥山会員より、2024年4月より導入される予定であるオンライン資格確認についての説明がありました。しかし、本日(2024年1月28日)の時点でオンライン資格確認の登録ができない状態です。行政のポータルサイト開設が遅れている状況です。
端末購入の補助金について
マイナンバー保険証の確認端末については、国からの補助金が支給されることになっていますが、金額設定や取得に対する打ち合わせが続いています。現時点では、補助金請求に関する大枠だけ決定しています。
療養費の申請自体に変更はあるのか
療養費の申請(レセプト)自体の変更はありません。ただ、マイナ保険証を確認する必要があるため、日常業務としての保険証確認の方法が変化します。
機器の要件
カードリーダーの機器は日整と他団体2団体において統一した規格を使いたいという要望がでています。カードリーダー機器が統一されている方が行政での対応も簡素化できると考えられています。機器の統一が成立すると約3万の整骨院が同様の機器を使うことになります。こちらも決定次第、改めて情報共有が行われます。
補助対象となる購入機器
カードリーダー、スマートフォン、タブレットの購入補助に対する補助額は現時点で41000円を上限として支給されることになります。
今後のスケジュールについて
ポータルサイト自体が1月30日までメンテナンス期間となります。1月31日以降でオンライン資格確認の登録ができる可能性があります。
保険集団指導講習会
続いて、保険部の小谷野会員より、保険集団指導講習会の内容が以下のような内容について講義がありました。詳細は直接、千葉県柔道整復師会の県保険部の先生、もしくは支部保険部の先生へご連絡ください。また情報を取得するには当会サイトの会員ページに保険部のページがありますのでご利用ください。非会員の方々は当会事務局までお問い合わせください。
当会では、新入会員の募集も随時行っています。個人請求者や他団体で保険請求に不安がある方は、当会への入会をご検討ください。
併給について
返戻について
①実日数と施術日の不一致の事例
②
③
④
➄資格喪失などについて
申請と請求について
続いて保険部の神崎会員より申請と請求についてのQ&Aについて講義がありました。詳細な資料については、会員ページの保険部コーナーをご覧ください。
①レセプトの取り下げ方法について
②申請書サイン間違いの訂正について
③仕事などにより通院がままならず、期間が長くなってしまう場合の対応について
長期施術理由および長期頻回理由の書き方のポイントなどの講義
④協定外の骨折や不全骨折の請求について
➄受傷日から初診日までの期間が空いた場合の対応について
⑥通院証明書の金額は統一されているのか?また、決まっているのか?について
➆施術情報提供書の証明書料の請求方法について
適切な保険請求について
次に、保険部の辻内会員より健康保険請求や自賠責保険の請求、労災保険の請求などについての注意点が講義されました。
保険請求のサブスクリプションや回数券対応について
自賠責保険で支払われる金額について
自賠責保険やの施術において、捻挫や打撲は整骨院に通院できないと保険会社から告げられるときの対応について
第三者行為届による健康保険利用と通常の健康保険を併用する場合について
労災の施術について
有給休暇の休業補償について
最新の返戻事情について
最後は照沼会員による最新な返戻事情についての講義です。保険者への対応方法や適切な部位選定など実践的な講義となります。
負傷名相違について
捻挫や挫傷の定義や適応、医学的な判断はどういうものか。また、適切な傷病名や再請求などへの手順などを様々な角度で解説。医科の傷病理由と柔道整復師の捻挫の違いはどういうものか。
不適切な返戻を繰り返す保険者への対応についてなど
ここでしか手に入らない情報も盛り沢山の内容です。是非とも会員ページの保険部のページもご確認ください。