整骨院開業で重要な物件選びのポイント!避けるべき立地やリサーチポイントを解説
2025年05月08日

整骨院に限らず、どのような業種でも開業する際にどのような場所・物件に店舗を構えるのかによって経営状況に影響を及ぼします。
整骨院の場合、選ぶ物件によって客層も変わってきますし、集客のしやすさも違うため、慎重に選びましょう。
今回は整骨院開業で重要な物件選びのポイントや、避けるべき立地についても解説します。
整骨院開業で物件選びが重要な理由
整骨院開業の成功のカギを握っている、といってもいいほど物件選びは重要です。
開業場所は一度決定すると、変更することは簡単にできないため、長期的なビジネスの成否への大きな影響があります。
エリアの特徴によって、来院する患者様の年齢・ライフスタイル、集客のしやすさなども全く異なるでしょう。
開業先として良い物件・立地に店舗を作ると、整骨院が成功する確率を大きく高めます。
逆に、物件選びを誤るとその後の経営が難しくなるため、最初のエリア選定や物件選びに時間をかける必要があるのです。
整骨院開業で重要な物件の選び方

整骨院開業で、成功を左右するといってもいいほど物件選びは重要です。
そのため、物件の選び方をしっかりと理解しておきましょう。
構造上の条件を満たしているか
店舗の場所を考えるときに大事なのは、物件がきちんと構造設備基準を満たしているのかという点です。
厚生労働省で定められた基準に合致しているかどうかが、とても大事な要素といえます。
例えば、施術室の広さは最低6.6㎡以上、待合室の広さも最低3.3㎡以上といった決まりがあるのです。
このように、定められた基準の他にも、建物の耐震性やターゲット層がシニアであればバリアフリー対応など、患者様が不便に感じない程度の広さがあるのかはチェックしてください。
整骨院では、施術に用いる器具や手指などの消毒設備も必要になるため、十分な広さと動きやすい構造かをまずチェックしましょう。
集客のしやすさ
どれだけ家賃が安い物件でも、集客しにくい場所にある物件では意味がありません。
集客のしやすさは、人通りの多さや交通アクセスが便利な場所のテナントを選ぶことが大切です。
SNSやチラシなど、広告を使って集客する方法も大事ですが、整骨院の場合は街行く人がふっと看板を見て入ろうと思うケースもよくあります。
そのため、人通りの多さはとても重要で、多くの人に自院の看板をみてもらえるかを意識しましょう。
テナントは1階か
整骨院に限らず、テナントが2階にあるとお客様・患者様は非常に入りにくさを感じます。
2階や3階などにテナントがあると、まずビルに入って店舗に向かう必要がありますが、初めて来院する人にとってハードルが高いといえるでしょう。
入りにくい、と感じられると必然的に客足は遠のくので、経営が成功しにくいです。
そのため、開業する物件は基本的に1階にあることが望ましいといえます。
1階にあると看板や店舗の外観を見た人が、さっと入ることができますし、店舗の様子をチェックできるので患者様が興味を持ちやすいというメリットもあるのです。
物件の状態は問題ないか
整骨院を開業する際、物件の状態をよく確認しましょう。
物件がどのように使用されていたのか、整骨院として運営するために現状はどの程度整っているのかなどを確認してください。
物件の状態が悪ければ、その分改装に費用が必要になり、負担が増えるのでできる限り状態の良い物件を選ぶと良いです。
施術所の物件情報を見ていると、居抜き物件も珍しくはありません。
設備や什器が残っていなくとも、全入居者が施術所を開業していた場合は、内装・外装の工事費を抑えることができます。
資金的な余裕がない人は、居抜き物件に絞って探すのも1つの方法です。
家賃は負担ない範囲か
テナントを借りて整骨院を開業する人がほとんどなので、固定費として家賃は毎月必要になるでしょう。
整骨院の地代家賃率の考え方としては、1ヶ月の売り上げに対して10%前後が相場です。
売り上げの10%以下に家賃を抑えられると、経営状況を健全に保ちやすくなります。
そのため、物件選びの際は月間の売上を予測し、家賃が売上高の10%以内に収まるかどうか検討しましょう。
物件選びのリサーチポイント
物件を選ぶ際、しっかりとリサーチしておかなくては実際に開業した後に思わぬ後悔を引き起こします。
以下では、整骨院の物件選びの際に意識しておきたいリサーチポイントを紹介するので、参考にしてみてください。
競合院の多さ
競合院が多いと、患者様の選択肢が広くなるので新規の整骨院が戦うのは厳しいでしょう。
基本的に1つのエリアにおける整骨院の見込み来院数は一定なので、限られた患者様を多くの整骨院で奪い合うというのは経営を安定させにくいです。
そのため、競合院がない、もしくは1〜2店舗程度あるエリアの物件を選びましょう。
どうしても競合院が多いエリアに店舗を出したい場合は、広告宣伝に注力する必要があるので、相応の出費が必要になります。
アクセスのしやすさ
アクセスのしやすさは、患者様が来院を決める要素の1つとなります。
自家用車や公共交通機関を利用して来院するケースがほとんどなので、駅から近いのか駐車場があるのかなど、患者様のアクセスのしやすさをよく検討しましょう。
整骨院に来院する患者様は、体に不調がある状態なので、負担なく来院できるような物件を選んでください。
駅から遠いのであれば駐車場を契約する必要もあるため、費用に関しても検討しなくてはいけません。
エリアの特徴
エリアの特徴をリサーチすることは、自院が設定したターゲット層に適しているのかを検討する上で重要です。
例えば、駅前だとサラリーマンや学生などが多く、夕方から夜間に来院する人が多いと考えられます。
また、住宅街の場合は主婦層やシニア層が主な客層となり、お子様などもターゲットに入れることができるでしょう。
自院がどのような年齢・性別をターゲットにしているかどうかによって、エリア選択が異なるのです。
まずは物件を出そうと思っているエリアの特徴が、自院のターゲット層に合っているのかリサーチをしてください。
避けるべき立地について
整骨院開業の際に、避けるべき立地は車の流れが早いエリアや歓楽街の近くです。
車の流れが早いというのは、車通りは多いですが急いでいる方も多いため、整骨院が目にとまりにくく、車での通院がしにくいといえます。
車が多いと歩いている人も急いでいるので、新規患者様を得にくいエリアだといえるでしょう。
また、歓楽街は人通りが多く集客しやすいエリアに見えますが、実際に施術をする際に騒音などが気になって落ち着かない可能性があります。
治安、という点でもあまり良いとはいえないため、人が多くとも騒々しさが気になる場所には開業しないようにしてください。
まとめ
今回は、整骨院が開業する物件を選ぶ際のポイントを紹介しました。
物件選びの成功=経営の成功に直結しているので、時間をかけて選びましょう。
今回ご紹介した選び方やリサーチポイントを参考にしていただき、ターゲット層などに適した物件を選んでくださいね。
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